
12月公開予定の映画「アバター」は製作費250億以上、監督はジェームズ・キャメロン。
ハリウッドの総力をつぎ込んだといえそうな映画ですが、「登場するロボットのデザインが酷すぎる。日本の方が上だろ」と言う声が。
「fanboy.com」の「Why Can’t Hollywood Compete with Japanese Giant Robots?」で日本のロボットデザインに対する進化と相変わらずなアメリカのデザインの比較を説明しています。
以下、「Why Can’t Hollywood Compete with Japanese Giant Robots?」の記事意訳
ジェームズ・キャメロンが数百億ドルをかけて映画アバターを製作したのは知っているが、
「子供達から、今から30年の間、買って欲しがられるようなハイクオリィティな巨大ロボットを作る。」
という方法をキャメロンは何も知ろうとしないのをご存知だろうか?
これを見て欲しいのわけは、この「アバター」に登場するAMPスーツが映画「エイリアン2」に登場する
ロボットと代わり映えしないことにある。


このデザインは1986年代なら、かなりクールだったのだ。 この時、キャメロンは「映画世界の王」ではなかったし、シドミードのような才能ある人達を採用していた。
それより4年前の1982年の最先端アニメのロボットを、ここで比べてみたい。

この画像で見えるものはガウォーク状態。 アニメ「マクロス」からのもので航空機形態から、歩行可能なロボット形態に変形している。アメリカでは「ロボテック」として知られたものだ。
そして、2009年センスのあるアニメ「バスカッシュ!」で、登場人物たちが世の中の不平を主張するかわりに、バスケットという枠からはずれてプレイするために安いコストという設定のロボットが出てくる。

だが、実際のデザインを良く見ると、これらロボットはプレイを所有者を楽しませるばかりではなく、
LAの低所得層地域で見つけられる「ローライダー」の「キットバッシング」化されたものにもなっているのだ。
この「バスカッシュ!」のようなクリエイティブなロボットを見れば、ジェームス・キャメロンがあまりにも面白くないものに見えてしまう。これはハリウッド完全にクリエイティブが不足していると言えるだろう。
次の例では、日本では「ロボットはロボットと見なすべき」という概念すら無視しているものだ。
アニメ「まほろまてぃっく」に登場する安藤まほろはロボットというだけでなく、漫画「まほろまてぃっく」は10年以上前の1998年にデザインされているのだ。
その一方で我々アメリカ人はこういった状態にハマっている。
哀れなアストロ[右に見える犬キャラクターの名前]が悲しいそうな顔をするのも無理はない。
性差別をしていると責め立てないで欲しいが、アメリカの執事ロボットのクオリティは見ての通り、
あまりにも恥ずかしいものなのだ。
今となって、あなたの考えていることは大体分かっている。
「日本人はカッコいいロボットのデザインが出来るっていうのはわかったが、ロボットの持つイケてる武器についてどうなんだ?」
次はアニメ「ビッグオー」のこのシーンをチェックしよう。- ここで分かっていて欲しいのは、テレビの予算はハリウッド映画のほんの少しでやりこなしている事だ。
これで分かる通り予算ではなく、よくあるお決まりの問題がある。
アニメスタジオは鉄の塊に主役を提供することに恐れることはないのだが、ハリウッドはロボットをお笑い要員か道具としか見ていないのだ。
ただ映画「トランスフォーマー」のような例外を時々目にしているかもしれないが、あれは残念なことにアニメからの来たものである。
今になって、「日本人は素晴らしい巨大なロボットを作れるのか?」と私に聞いてくるかもしれないが、ここでその違いのちょっとした秘密に触れてみたい。
ここで見えているのは、今年始めにあった「Toy Fair 2009 New York City」での「バンダイ」のブース。
ハリウッドにある、おもちゃメーカーや映画会社の二つは違う企業であるが、日本ではこれが当てはまらない。
「バンダイ」は1900年におもちゃメーカーとして始まり、今では日本の市場のトップシェアを獲得しているが、
ここで重要なことはテレビや映画においても力を入れていることにある。
「ディズニー」や「ハズブロ」と同じような企業と思えば、それが「バンダイ」だ。
ただ、ゲームメーカー「ナムコ」が「バンダイ」の一部分であるため、更に上をいくことに。
「バンダイ」のマルチメディアの成功の秘訣は、製作した番組や映画でのクリエイティブのあり方に妥協することがなかったのだろう。「遊ばれるおもちゃ」を生むアイデアが企業のDNAとしてあるのだ。
その例として、バンダイがアニメ「カウボーイビバップ」は支援していたとき、
渡辺信一郎ディレクターに対し「スペースシップを登場するのであれば、何でも好きにしていい」
と言われたその結果、ファンボーイ達が何年のも渡って買われるクールなおもちゃと素晴らしい娯楽アニメになったのだ。
下にあるのは、鉄人28号(アメリカではGingantorで知られる)漫画では1956年に始まった。
このロボットは、フルスケールで製作されているぐらい愛されている。
以下、「Digg」の「Why Can't Hollywood Compete with Japanese Giant Robots.]のコメント意訳
angel.wardriver
この鉄人28号ってかなりカッコいいロボットだな
MaxxusFlamus
ほとんどがどうでもいい記事で、ガンダムについて一言も触れないのか?
ツマンネ。
michaelpinto
「スターブレイザーズ」で育った人間として、ガンダムが好きになれん。
すまんね;)
[スターブレイザー ズ- 宇宙戦艦ヤマトの海外版]
Spacejack
スターブレイザーズのアクションシーンと言ったものって大したことないだろ?
巨大なキャノンの溝に岩がいつも詰まってたのは覚えているな。
Kronos6948
つまらないエピソード見たな。
アクションなら多くある、特に戦闘員を巻き込んだ艦隊戦なんかがな。
sanman
俺「ロボテック」の映画化を待ってんだよ。ベリテックファイターやバトロイドの盛りだくさんアクションを見てみたいね。
ロボットに異様なまでにこだわるのは日本ぐらいだよな?
edud
「マジンガーZ」は全てのロボットにとって偉大な親父だろ。
flyinfoofighter
もしアメリカ軍が近い将来、メカを製造するなら、アニメによる馬鹿げたデザインじゃなくて、最初に挙げたやつみたいなものになるんじゃないか。
Zenith251
それだってフィクションって呼ばれてるものなんだが。
DNAspark99
flyinfoofighterの言う通りなんだろうが、ただ、アメリカはそういったイマジネーションが根づいていないなって言いたいんだよ。デザインは機能に従って作られるだろうから、それ自体悪くはない。
もし(今!)日本がリアルなメカを製造したら、デザインはに機能に合わせようと考え抜くだけでなく、深く根付かれた巨大ロボットへの文化的な思いから反映させるだろう。数十年分の利用できるアイデアを彼らは持ってるからね。
機能はデザインを決定する。しかしデザインは機能を決定する必要はないんだよ。
jasonk823
ジェームズ・キャメロンは、いくら時間があろうともロボットを人間と見なすといった考えにならないだろうね。そう見えたものだって液体金属で作られたものだったからな。
キャメロンのロボット達は映画の役に合わせる。特別な役割の為には作られてるし、そのデザインもそこから来て反映してるんだろ。ロボットが自動車になるよりも、多くの意味があってデザインされて、そのためにロボットがいる。
現実の世界のロボットは、そんな極端なものじゃなく地味なものになるだろうね。
Lacrossedragon
しょうもない記事だ。
基本的にアニメオタクっていうのは、映画よりもアニメのロボットの方がクールだって語るもんだよな
mdavidson98
ハリウッドじゃロボットはフィクションのままだが、日本は実際にロボットを製作しているんだぞ。
unhg
映画「パワーレンジャー」や「トランスフォーマー」から金を稼いだくせに、
最高なロボットと勝利への一撃。あの美しさをハリウッドの連中は分かってないね。
mdavidson98
この実物サイズのガンダム、そのままにして欲しいんだが。
残念なことに解体された :(
Manguskahn
なんとか実物を見ようとしたんだけどね。悲しいことに
展示会が公開される直前の日にアメリカに帰ることになったせいで
実際に「動いている」ガンダムを見ることは出来なかったよ。
16 コメント:
>2009年センスのあるアニメ「バスカッシュ!」
う~ん。センスある?w
ところでこのビッグフット、河森さんはフランス人にデザインを任せてたはずなんだけどな・・・。
言葉足らずな気がしたので追記です。
移民国家であり、今なお世界中から人が集まってくるアメリカでクリエイターの人手不足はありえない。センスのいいフランス人だって渡米しているはずだし、住んでいるはず。問題は採用不採用を決定するホワイトカラーにあるのだろう。
読売新聞だかに載っていた某企業の社長、会長経験者の話。抄訳です。「経営者は過去の成功体験をもとに新しい商品のGOサインを出しがちだ。数字が出ているからあたりまえなのだが。しかし客が求めているのは常に新しいものであり、古いものではない。しかし新しいものが常に売れるわけでもなく、最後は経営者の勘が頼りである」云々。
ハリウッドは、つまりホワイトカラーは、過去の成功体験を尊重しつつも捨てるべきなんだろう。
ホワイトグリントも取り上げてほしかった。
アバターのデザインは糞
これには同意するw
トランスフォーマーも元を辿ればタカラの玩具だろ。
って言っちゃいけない事だったか?w
ビッグオーかっけえなぁおい
昔の日本車メーカーのデザイナーの言葉。
「本命のデザイン、当て馬のデザイン、2つじゃ選択肢が少ないのでどうでもいいやっつけのデザインを提出する。そうすると、トップはどうでもいいデザインを採用する。センスで選ぶのではなく、爺の地味な好みで選ぶんだ、若者向けの車なのに」
↑
最近の車は空力特性気にしすぎて、全体的に面長な馬面が多いよね。
名古屋のトヨタ館に古い車があるんだけど、購買意欲が湧く渋い車が多い。
攻殻機動隊の海自303型強化外骨格とか、カッコイイよね。
ロボットじゃないけど宇宙戦争のエイリアンの酷さは衝撃的
アバターのロボはエイリアン2のパワーローダーというより
マトリックスのAPUだよね
R2D2とかスターデストロイヤーとか、SWのメカはいけてると思う。
つうか、アバターのスタッフでパトレイバーかボトムズ、もしくは
ダンバインやってほしいわ。
グレンラガンじゃ最後はもうロボットである必要すら無い、気合と根性の集合体になってたw
確かに日本人のロボットに対する情熱は異常だなw
マジレスするとアメリカを含む欧米でロボットアニメが生まれないのは
キリスト教が原因とされる。あっちでは人間によって作られた生物は
僕か人間以下の存在。だからカッコよくする必要はない。パシフィック
リムはデザインが良かったけど、怪獣という人間以外の敵と戦う。で、
人間がロボットに乗って戦うガンダムみたいな話は「は?」となる訳。
マクロスみたいに歌とか非現実的なのがアニメなのに、なんで本物の
戦争みたいな話を作るんだとか、そもそもあんなロボット、的になるだけと
批判する連中が多い。特に徴兵制度があるヨーロッパだと、モビルスーツが
どうやら単なるおもちゃに見えて、笑えるらしい。リアリズムの欧米と理想主義の
日本人じゃあ、ロボットに対する関心も180度違うからな。
>移民国家であり、今なお世界中から人が集まってくるアメリカで
>クリエイターの人手不足はありえない。センスのいいフランス人だって
>渡米しているはずだし、住んでいるはず。
>問題は採用不採用を決定するホワイトカラーにあるのだろう。
あんたアメリカ行ったことないだろ。着ている服はOld navyかユニクロみたいな服、
見た目も気持ち悪くてマズイ飯、アメリカで走っている車は軽トラみたいな車ばっか、
単純な構造の道路を見れば分かるけど、90%のアメリカ人(白人や黒人も含めて)は
ヨーロッパ人や日本人に比べて致命的にダサいんだよ。実用性を重視しているから。
そんなダサい感覚の人間が集まる国でデザインが俊敏なものを考えても、
評価してくれるのはパリやニューヨークだけ。一般的なアメリカ人はユニクロ着て
コンビニ弁当を夕飯にする日本のリーマンと同じ感性だから、良いのか悪いのか
分からないんだよ。アメリカ人程、皆が流行っているから同じものを買いたがる。
だからフランス系の奴が考えたデザインもトップや同僚がダサい感性の持ち主なら
「それカッコいいの?」と受け入れ難い。
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